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ケースに荷物を詰め込んで準備完了。


今日はデート最終日・・・
少しずつ元気がなくなっていく秋乃は、ため息をついている自分に気付く


<<せっかく一緒にいるんだもん。ため息なんてついてちゃダメだ。>>


そう思い直し、笑顔でいるように努める。

ホテルのチェックアウトを済ませて、東京駅へ向かった。
デートに荷物が邪魔なことと、帰りのバス乗り場が近くであることで、東京駅のコインロッカーを使おうと思っていたからだ。


移動中も他愛もない会話をしながら、最初の目的地「東京タワー」へ向かう。
この3日間は本当に天気に恵まれ、桜が咲く季節とは思えないほどの陽気だった。


東京タワーは、景色に溶け込む姿を幾度となく眺めてはいても、展望台にまで登ったことはなかった。そしてHARUが高所恐怖症だと聞いていたので、いつも冷静沈着なHARUが動揺する姿を見れるかもしれない...と、楽しみにしていた(笑)


チケットを購入して、展望台に上がると・・・真っ青な空と、遠くまで連なるビル群のパノラマが広がっていた。展望台には、床の一部が強化ガラス張りになっている一画があり、嫌がるHARUを説得し そこに立ってもらうが、あまりに高すぎて地上の様子が見えず・・・肝心のHARUの恐怖心が削がれた様子。期待していたリアクションが見れず、秋乃はちょっと残念だった(笑)


大勢のカップルや家族連れで賑わう展望台をしばらく堪能して地上に降りる。
時間はもう12時を過ぎていたので、館内のバーガーショップでランチを買い、天気がいいので隣接する芝公園で食べることにした。


緑に囲まれて、高い木々の生い茂る公園に入ると、木陰に風が通り、ひんやりとした空気が気持いい。それもそのはず、今日は春というのに気温は初夏の様相。日差しの下では、すぐに汗ばむくらいだった。


空いてるベンチを見つけて並んで座り、ようやくランチタイム。


周りのベンチには、展望台同様に・・・家族連れやカップルの姿がみえる



<<私達も、カップルに見えるかな・・・>>



そう思いながら、HARUと話しつつ・・買ってきたハンバーガーを頬張る。
食べ終わってからも、あまりに木陰の空気が気持ちよくて、30分ほどそのまま涼んで、のんびりしていた。


HARUとは、年も大きく離れているし、生まれた場所や住んでいた場所すら全然違う。なのに、ずっと前から一緒にいるような感覚があるのが不思議。無理せず、自然に・・・素の自分を見せられる相手だからなのか。


秋乃は、基本的に甘えたがり屋。だけど一番長く付き合った元彼とは、逆に甘えられることが多かった。そしてその後 通り過ぎていった男たちに、秋乃が甘えることは無かった。


HARUには、自然に甘えられて、背伸びしたりもしなくて済んだ。
甘えすぎて、こんな調子で大丈夫なのか?と思ったりもしたが、HARUは決まって『大したことないよ』と、大きな愛情で包んでくれた。

自分には、もったいない人だと思う。
なんで自分のことを好きになってくれたんだろうと・・・思うこともある。

でも、こうしてリアルで逢い、触れあって、そして愛しあうことができて、隣で笑って見守っていてくれる。こんなHARUと、この先もずっと一緒にいたいと思った。


これから先、二人の関係がどう変わっていくかは分からないけれど・・・
HARUが自分と一緒にいたいと思ってくれている間は、ずっと離れずにいたい、と心から思った。



HARU
『AKI、そろそろ行こうか』

秋乃
「うん」


公園を後にして、次に向かうのは・・・美術館。
原宿にある、浮世絵の美術館に向かう。ココも、秋乃がずっと行きたかった場所だ。休日の原宿は、溢れる人で尋常じゃない人混み・・・しっかり手を繋いでいないと、はぐれてしまいそうだった。


一転、こじんまりとした小さな美術館に辿り着くと、行きかう人も疎らとなり、閑静な佇まいを見せている。浮世絵の美術館なので外国人の旅行者も多いようだ。チケットを購入して館内に入ると静かな和の空間が演出されており、ふたりは、手をつなぎながら順路をまわる。

1時間ほどかけてじっくり見て回ってから、記念に売店でグッズを購入。
外国人の子供達に混ざってグッズの並ぶショーウィンドーに釘づけになっている秋乃を、HARUは優しい笑顔で見守っていた。




楽しい時間は・・・瞬く間に過ぎていく。


まだ4月・・・日が沈むのは早い。
美術館をでて、東京駅に向かう頃には、もうすっかり暗くなっていた。
コインロッカーから荷物を取り出し、バスのりば付近のカラオケBOXで、出発まで時間を潰すことにした。ついでに、ここで夕食まで済ませるつもりだ。


サヨナラが迫っていることを実感してしまうと、急に淋しさがこみ上げてくる。
気を紛らわす意味で、HARUからのリクエストや秋乃の好きな曲を選曲して歌っていく。
でも時間は無情に過ぎてゆき、一緒に居られる時間はもう残り少ない・・・


秋乃の心から、微塵の余裕すら無くなっていた。


HARUに抱きついて、泣かないように必死に我慢した。
HARUも秋乃を抱きしめ、沢山キスをかわす。



HARU
『時間だね、AKI・・そろそろ出ないと。』

秋乃
「・・・うん。」



あまり・・話さなくなった二人。
それでも手を繋いで バスのりばまで向かう。



HARU
『AKI、本当に楽しかったね。また・・逢おうね。』

秋乃
「うん・・楽しかった。」

HARU
『泣いちゃダメだよ。』

秋乃
「・・・・うぅ・・泣かないもん。泣かないって決めてたもん。」

HARU
『うん、それでいい。』



そう言うと、HARUは秋乃の頭をなでて引き寄せる。秋乃は人目もはばからずHARUに抱きつく。


秋乃
「HARU・・・バス・・来たみたい。ちょっと確認してくるね。」

HARU
『うん。』



歩道脇に横付けされたバスへ向かい、乗車確認をする。



秋乃
「・・・じゃぁ、もう乗るね。HARUも帰りの電車・・少しでも早いのに乗れるだろうし。」

HARU
『うん、わかった。ありがとう。』



HARUは秋乃を抱き寄せ、キス・・・
秋乃は胸が締め付けられ、涙がこみ上げてくる。



HARU
『少しでも淋しくないように、この後もメールするよ。そして明日の夜は Skypeで話そうね。』

秋乃
「うん、HARUありがとう。メールする。あとこれ...あとで読んで。」



秋乃は、HARUに手紙を渡すと、小さく手を振りバスへ乗り込んだ。


バスの窓には、カーテンがひかれて、座席につくと、外にいるHARUの姿を見ることは出来なかった。

我慢していた涙がこぼれ落ちていく。

淋しさで押しつぶされそうだったけど、HARUに対する温かい気持ちは、逢う前より なお一層強くなっていた。



バスに乗り込んだ秋乃が見えなくなると・・・
HARUは、秋乃からもらった手紙をひらく・・・

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Dear HARU


驚いた?いつの間に書いたんだって思ったかな。

今、HARUはシャワーを浴びています(笑)
HARU、この週末は本当に楽しかった。HARUと一緒にいれてすごく幸せだったよ。
HARUと逢う前は、逢って違和感とかあったらどうしようとか、色々考えてて、すごく怖かった。

でもそんな心配は無用だった。
HARUとただ一緒にいるだけでこんなに心が安らぐなんて・・・

HARUの事、心の底から好きになったよ。
HARUはどうなのかな・・・AKIと同じ気持ちでいてくれたら嬉しいな。

また、離れ離れになってしまうけど、AKIがHARUを想う気持ちは、逢えない間にもっともっと・・大きくなっていくんだろうと思う。

HARUの声を、肌を、匂いを、仕草を、知ってしまったから。
HARUが恋しくて恋しくてしょうがなくなるんだろうな。

これから先、二人の未来がどうなるか分からないけど・・・

AKIにとってHARUはかけがえのない人だよ。

暗くて冷たい心の闇に沈んでいたAKIを温かく包んでくれた。
AKIに優しい「ひかり」をくれた・・・.HARUはそんな存在なの。

一緒にいられなくても、一緒になれなくても、AKIは一生HARUを愛しています。

AKIを見つけてくれて、ほんとにありがとう。
    

秋乃より


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HARUは読み終えると、大事そうに手紙を胸のポケットにしまう。



「ある日どこかで・・・逢えればいいね」と呼びかけあったふたり・・この恋は、まだ始まったばかり。この先、どんなエピソードが起こり、二人の関係がどうなっていくのか・・未来はまだ誰にもわからない。


ただ確かなことは・・・互いを想い合う気持ちが、暗闇を照らす「ひかり」のように温かく優しく包んでいた。



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