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紫煙の向こうに光る眼?



店の外にしばらくしゃがみこみ、早鐘のようになる鼓動をようやく落ち着かせて店内に戻ると
リホさんが心配そうな顔で近付いてきた。




リホ:
「凛香大丈夫?ちょっと顔赤いけど酔ったの?珍しいわね。ね、遼さん行かなかった?」

凛香:
「あ、来ました。あの煙草買いにコンビニ行ってくるって。」

リホ:
「そう・・・じゃぁ、座って。お茶でも飲む?すいませーーーん!!」

凛香:
「あ、お酒で大丈夫です。カシスオレンジをください。」






リホさんが呼んだ店員にカシスオレンジを注文し、私は元の席に戻った。



さっきのは・・・何だったんだろう。
ついさっき自分の身を襲った非現実的な出来事に頭がくらくらする。

なんで私は抵抗できなかったんだろう。・・・・・・・・いや、抵抗しなかったのか?


遼の煙草の味がかすかに口の中に残っている。煙草を吸う男は嫌いだったはずなのに。
煙草を吸っている男の人の姿をみると、いつもアイツの顔がよぎってしまうから・・


だけど・・・さっきは遼の流れるような仕草と紫色の煙とライターオイルの匂いが心地よかった。
あの時、遼の仕草に見惚れ、アイツを一瞬も思い出さなかった自分に気がついた。


そうだ、そろそろ戻ってくる頃かもしれない・・・
どんな顔して会えばいいんだろう。そう思っていると・・・





「ねー、凛香ちゃん。凛香ちゃんってどういう男がタイプなの?」






そう話しかけてきたのは、北原さんだった。
北原さんは飲食業のサラリーマンで、レストランのマネージャーをやってるそうだ。
話もうまく、綺麗な顔立ちをしてるので、きっとモテるだろう。





凛香:
「えっと、優しくて・・・頭の回転の速い人が好きです。」

北原:
「マジで!それって俺じゃん(笑)」






北原さんは酔っているのか、目の焦点が若干ずれている。
ビールの入ったジョッキを持ち、私の隣にぴったりとくっついて座った。
私は体をずらし少し離れる。
ビールの独特な酒臭が鼻をつく。





北原:
「凛香ちゃんってさー、1年も彼氏いないんだって?
じゃー、1年間ご無沙汰?俺、相手になってあげようか。」






とニヤニヤと笑いながら、私の肩に手を回す。
ぞわぞわと鳥肌が立った。
遼の時とは違う。嫌悪感の鳥肌だった。






凛香:
「結構です。」






私は肩に置かれた手を払い、少しでも北原さんから離れようと身を捩る。





北原:
「なんだよー、凛香ちゃん冷たいぃー。仲良くしようよぉ。」




北原さんは、さらに密着しようとすり寄ってくる。
他のみんなは、何やら話が盛り上がっていてこちらに気づいてくれない。





北原:
「凛香ちゃんってさぁ、胸大きいよね。何カップ?ちょっと触らせて。」






とさらに近付き、にやけ顔で胸を触ろうとする。




『キモチワルイキモチワルイ・・・コッチニコナイデ・・・』




泣きそうになりながら、助けを求めて目をやると、煙草を手に戻ってきた遼が見えた。




『助けて!!』




必死に懇願するように見ると、目が合った。
しかし、遼の視線は私を汚らわしいものでも見るようだった・・・


その瞬間、凄まじい羞恥心と嫌悪感に襲われ
北原さんを思いっきり突き飛ばすと





「やめてください!!!!!!私・・・帰ります!!」





と言い放ち、バックをつかんで席を立って駆け出す。
後ろから、リホさんが呼びとめる声が聞こえたが、かまわず店を飛び出した。




店を出て少し走り、人ごみのなかに紛れる。
誰も私を知らない。
誰も私を気になどしないはずなのに・・・
見ず知らずの男たちの視線が刺さる。


私は胸が大きい。
昔から大きくて、中学のころなど、他学年の話したこともない先輩に
通りすがりに「巨乳チャン」と言われたり、
体育の時間に隣のコートから突き刺さる男子の視線が嫌でたまらなかった。


高校の通学で使っていた電車では、毎週のように痴漢に遭い、
後をつけられ、レイプされそうになったこともある。


胸が大きいのはずっとコンプレックスだった。
胸が大きいだけで、淫乱と罵られ
少し胸元が開いた服を着るだけで誘っていると思われる。



私を見ないで・・・こんなモノいらない・・・常にそう思ってきた。
アイツに出会うまでは・・・


『胸が大きいことは、悪いことじゃないよ。凛香の魅力じゃん。
俺、肉感的でムチムチしてて胸大きい子が好きだし!』

『みんな、うらやましいんだよ。そんな大きい子なんて滅多にいないんだから、自身持てって。』



アイツはそう言ってくれて、私は自信を取り戻した。
しかし、実際はあいつの浮気相手はみんな細くて華奢な女の子ばかりで・・・
別れる原因になった子も、とても華奢で可愛らしい人だった。



ウソツキ。



男の人はみんな嘘つきだ。



『好きだよ』と言って言い寄ってきても、SEXのことしか考えていない。
アイツと別れた後に空いた心の穴を埋めるため、何人もの男と肌を重ねたが
私に空いた穴を誰も埋めてはくれなかった。


埋めるどころか、男と肌を重ねるたび、穴はますます大きく深くなり
穴の闇の底は膿みはじめ、やがて澱のようにドロドロと私の自信と自尊心を飲み込んでいった。


きっと、北原さんも私の中身は見てくれない。
あの、にやけたイヤラシイ視線を思い出すだけで虫唾が走る。


そして、遼の体の芯まで凍えるような冷たい目・・・
汚らわしいものを蔑むような視線。
心臓を射られたように痛かった。


でも、なぜ遼に触れられても嫌ではなかったのだろう・・・
もしかして、私は遼の事を好きになりそうだったのかしら・・・
でも、きっともう嫌われてしまった。
あんな目で・・・私の事を見たのだもの。



人混みの中を俯き、何かから自分を守るかのように自分で自分の体を掻き抱き
トボトボと歩いていると、バックの中で携帯が震えた。

取り出してみると、リホさんから何件も電話が入っていた。
後で謝りのメールをしよう。今は誰とも話したくない・・・


そう思い、携帯をバックにしまい、また歩き出すと
突然腕を掴まれた。




「お前、なにやってんの。」


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 2009_12_28


Comments

3 ■流れがいいね 

続きを待つ!
sneakfoots  URL   2009-12-28 22:13  

2 ■無題 

僕も早くこの先を知りたいですw
原田幸哉が好きな俺  URL   2009-12-28 20:48  

1 ■複雑な心境 

凛香、凄く疑心暗鬼になってるんじゃないかな、と想像してしまう。
おっぱいが大きいことがコンプレックスで、危ない目にも遭ってきた。いい寄ってくる男は皆凛香のからだ目当て?でも遼に対しては身体が勝手に反応した。でも我に帰って拒否するような態度とった。でも何故か気になる…
MiMiさんの妄想、願望が脳裏をかすめます。毎度ですが、この先楽しみ(^з^)-☆Chu!!
フィット  URL   2009-12-28 20:20  

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